フロントページダイアリー携帯版)|ゲストブックガイダンスリンクおまけ



オリエンテーション

服装

ダンプ(消音)するときキャスティングを胸の位置で押さえるので、ラメなどの飾りのない服、前にボタンやファスナーが付いていない服を着ます。(ボタンのついたカーディガンなどは、まえ うしろに着ちゃう方法もあります。←そのまま帰らないでね〜)

姿勢

  正しい姿勢で腕が順序良く動くさまは、視覚的にも美しいものです。
姿勢、ハンドベルの音を出すのに重要部分です。
棒立ちで手だけで打つのではなく、体、腕全体で打つイメージ、足にしっかり体重を乗せて、ロゥベルなどは特に音に重みをのせて打ちましょう。
腕の構えも大事です。ベルは音を出すまでに準備の要る楽器なので。
そのことを含め、視覚的に曲のテンポに合った腕の回し方が美しいチームの音はきれいです。
ただブンブンまわすのでは酔いそうな音に聞こえてしまいます(笑)

音色

 それぞれの打ち方で音色が微妙に変わってしまいます。
これをメンバー全員の音の色がそろうように。。がクワイヤの目標でもあり、ハンドベルの面白さでもありますね。
それぞれのクワイヤで特徴が出てきます。落ち着いた音、とか華やかな音とか。バラバラな音色。。。これは避けたいですね。
チームによって得意、不得意な曲想も出てくる気がします。
オールマイティーなクワイヤーになりたいですよね。

   ハンドベルの構造と名称  

  

置き方

ハンドルを手前に、ベルのマークを上にして寝かせておきます。
ハンドベルを落とすとキャスティング(ベルの心臓部)の中で割れたり、ヒビが入ってしまったりすると音程がずれたり、響きも割れてしまうので、安定した位置に置いてください。
全く出てこない音のベルは立てて邪魔にならない箇所によけて置く、またはテーブルの下や後ろ側等に置き場を作っておいておく方法もあります
ベルどうしがぶつからないように注意しましょう。←
重要!
クラッシュ音で、折角のきれいな演奏も台無しになってしまいますから

並べる順は、音程にしたがって並べますが、曲の調によって使う音を外側に、臨時で出てくる音を中側に挟み込む形で並べたほうが打ちやすいと思います。持ち替えが伴うときも基本的には 左右の手の順が絡まない形を事前に考えて置きます。(曲の途中で並べ替えが必要になる場合も、もちろんあります)
演奏の都合で隣の人とベルのやりとりが必要な場合は、其々が打ちやすい、受け取りやすい形を相談して決めます。←
必ず楽譜にメモします。

持ち方

親指と人差し指2本でベルのマークを手前に見てハンドルを挟みます。
この形の指2本でベルは持てるはずです。(ロゥベルはちょっと。。。)
グリップエンドに隙間ができないように持ちます。
それ以外の指をハンドルにかけます。
肩幅くらいに構えます。(打ってるうちにどんどん狭くなってしまって打ってる人を、アライグマ打ちという、結構多い。。)

打ち方

腕全体を使ったユックリテンポの、「じゃんけんポン!」の「ポン!」のイメージ。。かな。
文章にするのはなかなか、むずかしい。。。

しっかりグリップを握るのはクラッパーが当たった瞬間だけで、キャスティングに響いている音を回りに響かせてあげるために上へ(横から見ると円を描く形で)腕を回します。響いた音は胸で止めます(ダンプ)
そして、すぐにベルを胸から離し、鳴らし始めの位置にもどします。

聞きなれないかもしれない言葉

アサインメント

音の割り振りのこと。一人幹音(白ベル←マルマークベルはピアノで言う白鍵、グリップが白です)の2音をベースにその音の其々の派生音(♯とか♭、ピアノでいう黒鍵、グリップが黒のベル。ただしF,G,B,Cに関わる派生音は違いますが。。)も担当になりますので基本は、曲によりますが一人4つ位のベルが担当です。

ゲネ
ゲネプロ

generalprobeゲネラルプローベ(独) 総練習のこと、オケで当たり前のように使います
 略してGP と使いなれてるけど。。。これって日本式?

 cf.  G.P.←これとは別 こちらはgeneralpause(独)ゲネラルパウゼ 
       楽譜上に出てきます、長休止のことです
       「もりのくまさん」の楽譜に出てきましたね。

プルト
plut(独)

オケで使う言葉ですがハンドベルでもプルトの形を取るクワイヤがほとんどです。
2人1組で譜面台と楽譜を共有します。この組のことです。ページをめくるのを助け合うことができます。

ホワイエ

屋外から会場に通じるロビーです。演奏が終わったあと、お送りに出てごあいさつしたりします。友人同士を紹介する社交の場でもあります。 ホワイエでは、お客様を迎えるために小演奏をすること もあります。

バック・リング
クラッパー音
バック・リングとは、クラッパーが反動で2度鳴りしてしまうことです。
また、LOWベルで、金属的で耳障りなカツーンという音が出てしまうことをクラッパー音といいます。どちらも、打ち方を矯正したりクラッパーを調節することで改善できます。

 

奏法

リング
R  Ring


■フォーム■

音を打った後に次の音が出るときに音を止め(ダンプ)ること。通常、何も指示がないときは、全ての音をRします。
打った音の次の音が同じ音の場合は打ち返すだけになり、止めてから又おなじ音を打つ形は取りません。長い拍の途中で、短い拍の同じ音が出てきたときは、その短い拍を打って、長い拍の終わりまでRします。
演奏の都合で マットに置くことで音を止める必要に迫られることもあります。
きれいにRするにはきれいにダンプできることが重要です。

レット・ビブラート
LV

ほかの音符や休符があっても、ダンプせずに響かせたままにします。別のLVやR、ダンプの指示が出てきたら、鳴っていた音はいったん全てダンプします。ただし、先頭の音はそのまま続けて打ちます。

LV Until Harmony Change
LVUHC

これ以降、分散和音にLVの表示が省略されますが、1小節や半小節を単位とする同様のパターンでLVを続けます。
分散和音をそのまとまりごとにLVしてハーモニーを生み出す編曲はよくあります。

ダンプ

鳴っているベルを全て、この時点でダンプします。(=フル・ダンプ)
(セレクティブ・ダンプでは、その音だけをダンプします。)

サムダンプ
TD

スタッカートの効果を出すため、親指でキャスティングを押さえながらリングします。ベルが大きいときは、指を何本か使ったり、手のひら全体で押さえます。(=ハンドダンプ: HD
打ったあと、腕の回転運動は必要ありません。

プラック
Pl  Pluck

ベルネームを上にして、パッドの上にベルを置き、ハンドルを押さえます。クラッパーを手で持ち上げて打ち下ろします(ダウン・プラック)。響きは弦楽器のピチカートに似ています。
G4より低いベルは、ベルの重みがあるのでハンドルを押さえなくても大丈夫です。高音部はアップ・プラック(クラッパーを上にはじく)のほうがよいという人もいます。

タップ・プラック
TPl

パッドの上にベルを置き、親指でクラッパーを打ち下ろします。音はやや鋭く、プラックより早く打つことができます。

マルテラート

リムをパッドに軽く打ちつけて鳴らします。LOWベルは、響きが残らないように、ベルをパッドの中に少し沈めます。Mart.と略されます.

ハンド・マルテラート

キャスティングを持ってマルテラートします。

マレット
(サスペンデッド・マレット)

ベルを持ってマレットでキャスティングの外側を打ちます。打つ位置は普通、内側にクラッパーがあたる場所です。(特別な効果を出すためウエストやクラウンに近い部分を打つこともあります。)
マレットは色分けされており、使うべき音域がスティックの部分に表示されています。ベルを2つ持つときは打つ側を前に向けます。トレモロ記号()がついているときは、連打(マレット・ロール)します。

マレット

ベルをパッドの上においてマレットで打ちます。
マレット・リフトは、そのあとで持ち上げます。
トレモロ記号がついているときは連打(マレット・ロール)します。

リフト

 プラック・リフト( ・↑ または  PL↑)、
 マルテラート・リフト()、
 マレット・リフト(+↑
などがあります。ベルが鳴ったあとすぐにベルをパッドから持ち上げ、響かせます。

リング・タッチ
RT

ベルを肩の近くで鳴らし、すぐにダンプします。

ブラッシュ・ダンプ
BD

ベルを鳴らしたあと肩から胸に軽く触れて音を弱めます。LOWベルの場合は、キャスティングをリム側に向かって手で軽くなでます。
音量を急速に抑える(コントロールド・デクレッシェンド)ためにおこないます。音の弱め方は触れる強さでコントロールします。

テーブル・ランド・ダンプ
TLD

拍の終わりで、ベルをパッドの上に伏せて響きをとめます。
(LANDとは「着地」でしょうか。)

シェイク
Sk.

波線が続く間、キャスティングの両側にクラッパーがあたるようにベルを細かく振ります。ベルは親指と人差し指で輪を作るようにして支えます(LOWベルではグリップを長めに握ります)。ほかの指でバランスをとります。腕や手首に力を込めずに、リラックスさせます。
(隣り合った2つの音をシェイクするとトリル( tr...になります。このとき同時でなく、一方を一瞬早く打ちはじめる必要があるのはトリルと同じです。)

スウィング
(トール、 タワー・スウィング)

矢印のある拍位置で、ベルを前後に振り動かします。和音が大きく揺れ、まるでタワーベルが鳴っているようです。
隣のベルやテーブル、壁にぶつからないように注意してください。
単に
SWと書かれたり、古典的な譜ではTと書かれます。

ビブラート
Vib

鳴っているベルをやさしく左右に動かします。波打つような楽しい効果が生まれます。

エコー
Echo  

ベルを普通に鳴らしたあと、指定された拍で、リムをパッドに軽く触れます。弱められた音が反響のように聞こえます。

ジャイロ
Gyro 

リングのあと手首を回します。響きの揺れはビブラートよりはっきり聞こえます。

クイック・アルペジオ
(ロールド・コード)

和音を下から上(または上から下)に、ごくわずかにずらしながら打ちます。装飾音符と同じで、最初の音を本来の拍より少し早く打ち始めると良い場合もあります。

ダイナミクスについて

カニカニマーク <>。弦楽器や管楽器と違い、ベルは長い拍をリングしているときクレッシェンドすることができません。そのとき鳴っている和音や分散和音でクレッシェンドを表現します。

シェリー・リンギング

1オクターブ高いベルといっしょに片手に2個もって、同時に鳴らす奏法です。
音域が4オクターブ以上の曲は、高音部をシェリー・リンギングで演奏できるよう編曲されているものも多いです。オクターブ上の音が重なると、きらびやかな響きになります。

4 - イン - ハンド

中音部以上の音域で、片手に2つずつ持ち、別々に演奏します。ベルの持ち替えが間に合わないときや、受け持つ音が多いときのテクニックです。

パッド・ダンプ(PD)

すばやいベル・チェンジが必要なときは、肩よりも、パッドでダンプするほうが向いています(「リング」の項を参照)。とくに、臨時記号のついた半音階進行のときには有効です。少しテーブルに近づいたほうがパッド・ダンプしやすいです。

  

 記譜

アサインメント譜
(Handbells Used Chart : HUC)
曲で使用する音の一覧です。受け持つ音を確認してください。D7以上の音やB3以下の音はオクターブ重ねて書いてあることもあります。
使用するベルのセットによって演奏されない音域は、 Optional(Opt.)で示すか、( )がついています。
異名同音の一方または両方に( )をつけてあるものもあります・・・・たとえば C5♯ と (D5♭)。異名同音の音符をとなり同士譲り合って打ちわすれたり、逆に奪い合わないように決めておいてください。
オプショナル・ノート
(♪)パーレン・丸形括弧
<♪>
アングル・山形括弧
[♪]ブラケット・角形括弧
和音のバランスをとるため、使用するベルのセットによって演奏する音・しない音を 作曲者・編曲者が指定することがあります。[(♪)]のように重ねて書いてあっても同じです。
楽譜に注釈されますが、一般的には次の使い方が多いようです。
 ( ) 3オクターブセットのとき省く音 
     または 演奏が困難なら省略してもよい音
 < > 3-4オクターブセットのとき省く音
 [ ] 4-5オクターブセットのとき省く音
トーンチャイムやほかの楽器で演奏する音を、符頭の形を変えてあらわすことがあります。
また、対旋律を、小さめの音符で表すことがあります。
音の役割ごとに、いくつかの層に分かれて書かれています(=多声表記)。だいたいは譜尾の向き(アップ・ステム、ダウン・ステム)で区別できますが、入り組んで複雑なこともあります。ベル譜では、LVや発想記号がどの部分にかかっているのか注意しましょう。

直線(ボイス・リーディング・ライン)は、連桁のない音符を結んで旋律のつながりをあらわします。
とくに強調すべき主旋律は、矢印(→)で示されます。
また、和音の中でとくに際立たせる音の左にはがつきます(次の例)。
同じ譜尾についた音符は、プラックやマルテラートの記号が1つしかついていなくても、全て同じ奏法を用います。
Simile これ以後、奏法の記譜が省略されますが、同じ奏法を続けます。

 その他のポイント

 
 

フロントページダイアリー携帯版)|ゲストブックガイダンスリンクおまけ